
こんにちは。
エピソード1に続き、ご家族が教えてくださったエンバーミングの魅力について、
ふれていこうと思います。
私たちエンバーマーが主に、ご家族にお会いするのはメイク直しの時ですが、
その場所は、葬儀会館、ご自宅、お寺と様々です。
ご自宅へうかがうと、色んなお話を伺えることが多いですね。
ご家族が1番リラックスできる場所だからでしょうか。
ある日のメイク直しでの出来事。
故人の奥さま、その妹さまがご自宅にいらっしゃいました。
メイク直しをさせていただいた後、妹さまが
「エンバーミングに、すごい興味があるから話を聞かせてほしい」と、
お茶を出してくださったことがあります。
別室に通されて、少し緊張したのを覚えています。
「専門の方しかできないの? 」
「どうやってなるの? 」
「勉強、大変だったでしょう? 」
「志したきっかけは? 」
なんてことを質問された記憶があります。
しばらくお話をしていて、妹さまが
亡くなる前、お義兄さんが1週間ほど入院をしていて、
姉がずっと病院に寝泊まりし、看病をしていたから、おうちも姉も落ち着かなったけれど
こうやって お義兄さんと家にいることで、おうちも姉も落ち着いた。
朝、パンを焼いて「パン焼きすぎちゃった」とかって、話しかけてる。
いつも通りの生活に戻った。
姉本人は気付いてないかもしれないけど、そばで見ててそう感じた。
なんて話をしてくださいました。
病院に泊まっての看病。
私には経験はありませんが、気持ちも身体も休まらない日だったかと思います。
旦那様は亡くなってしまったけれど、安心できるおうちで旦那様と過ごす時間は、
気持ちの緊張がほぐれ、身体も休められた時間となったのかもしれませんね。
エンバーミングのひとつの特徴に、
「故人のお身体の状態を気にせず、長期間のご安置でも安心して過ごせる」
というものがあります。
このご家族のように、ご家族がこのような時間を過ごしてくださっていることを
私自身知ることが出来て、ご家族と会うとこういう嬉しい話を聞くことが出来るんだなー
と思いました。
そして、何よりもエンバーミングの魅力を、ご家族から改めて教えていただき、
感謝した次第でございます。
ちなみに「エピソード1」は、こちら。
【御礼】
2018.8/22~24、東京ビッグサイトで開催されました「第4回エンディング産業展」ですが、
たくさんの方のご協力のもと、無事に終了することができました。
セミナーを受講いただきました皆さま、ブースへと足を運んでくださいました皆さま、
本当に ありがとうございました。
それでは、またお会いしましょう。
Comments