こんにちは。
3月11日、東日本大震災から8年が経ちました。
地震が起きたのが2011年の3月11日。
テレビでしか見ていなかった光景を、自分の目で見ておかなければという思いから、
私は地震から1年後の2012年に、友人に連れられ福島県にある神社の修復へ行きました。
その神社に向かう車の中で見た光景は、「ほんとに ここに人が住んでいたの? 」と
疑ってしまうような、どこが道路で、どこに家が建っていたのかも分からない光景が
広がっていたのを覚えています。
しかし、自分の家が建っていた場所に戻り、手を合わせ しゃがみこんで泣いている方や、
何かを探しているような方の姿を目にしました。
そこに自分の家があったことを確かめに、自分の家の面影を探しに。
神社は高台に建っており、海を見下ろすように眺めることができましたが、
話を伺ったところ、
すぐそこまで波がきていた。ここまでの波がくるとは思わなかった。
橋や山、建物に波があたり、巻き込むように色んなものをさらっていった。
波の向きが変わったことで、ギリギリのところで波の被害は受けずにすんだ
……ということでした。
その日は波の音が怖く感じ、まだ この海の中で眠っている人がいるかもしれないのか…
と考えたのを覚えています。
神社の修復は、崩れてしまった石垣の石を安全な場所に移動し、
さらに崩れていかないように土留めを打っていく…という作業を行いました。
そこに、しっかりと根を生やして残っていた1本の桜。
「咲きますかねー」と話していたのだけど、新しい幹が生えてきていましたとか、
蕾が出ていたよとか、咲いてましたよとか、あれから嬉しい報告が春と一緒に私のところへとやってきます。
そんな土留め作業を一緒に行った友人が、
先日 神社へ行ってきたというメッセージと共に、神社の写真を送ってくれました。
私の記憶とは全く違う神社へと姿を変え、とても立派な神社になっていました。
友人のメッセージと写真から、土留め作業を行った時のことを思い出し、
時が経てば姿を変えてしまうこともあるけれど、でもそこには歴史があるなーなんて、
そんなことを考えたのでありました。
それでは、またお会いしましょう。
※下の画像は蕾がついた桜の木。

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